エアコン分解洗浄と完全分解洗浄は、どこが違うか
「分解洗浄」とひと口に言っても、どの部品まで外すかは、料金表やチラシの書き方しだいで変わります。広告の料金でどこまで作業してもらえるのかは、頼む前に確かめておくのが国民生活センターの助言です。当店の作業は、次の2段階に分かれています。
標準の分解洗浄(基本料金に含まれる作業)
外すのは前面のパネルとフィルターで、外装のカバーと一緒に洗います。本体の中と熱交換器には洗剤を吹き付け、高圧洗浄機ですすぎます。送風ファンとドレンパンは、この段階では本体に付けた状態のまま洗います。
完全分解洗浄(1台+9,900円のオプション)
標準の作業に、送風ファンとドレンパンの取り外しが加わります。外した2つは本体とは別に洗います。付けたままの高圧洗浄では水が届きにくい奥まで洗うのが狙いで、熱交換器にも表と裏の両方から水を当てられます。
| 部品 | 標準 | 完全分解 |
|---|---|---|
| パネル・フィルター | 取り外す | 取り外す |
| 熱交換器 | 本体に付いたまま | 表裏の両面から |
| 送風ファン | 本体に付いたまま | 取り外して別に洗う |
| ドレンパン | 本体に付いたまま | 取り外して別に洗う |
| 料金・時間 | 基本料金のみ | +9,900円(税込)、約1時間延長 |
完全分解の分解洗浄で取り外す3つの部分
においの主なもとはドレンパン・送風ファン・熱交換器にはびこったカビだ、というのが当店の説明です。完全分解は、この3か所に手を届かせるための作業です。

MENU 01
送風ファン
吹き出し口をのぞくと奥に見える、筒の形をした羽根車です。エアコンは部屋の空気を吸い込むとき、宙に舞うホコリも一緒に取り込み、そのホコリがカビの栄養になる、とパナソニックは解説しています。このファンを本体から外し、単独で洗うのは完全分解のときだけです。

MENU 02
ドレンパン
熱交換器の下に付いていて、冷房や除湿で出る水を受け止める皿です。冷房を止めたあとも本体の中には結露の水分が残り、湿ったままの状態がカビの育つ環境になる、とパナソニックは説明しています。完全分解では、この皿も本体から外して洗います。

MENU 03
熱交換器の裏側
標準の作業では、熱交換器は本体に付けたまま洗います。ファンと受け皿がなくなると、表だけでなく裏の面にも洗剤と水を回せます。すすいだあとは、機器全体とダクトの中まで布で拭き、水気を残さないようにします。
分解洗浄の料金と時間(箕面市・税込)
| 組み合わせ | お支払い(税込) | 本体価格(税抜) | かかる時間 |
|---|---|---|---|
| 普通の壁掛けに完全分解を追加 | 18,700円〜 | 17,000円〜 | 2時間30分ほど |
| 1台あたりの上乗せ分 | 9,900円 | 9,000円 | 1時間ほど |
| 自動お掃除付きに完全分解を追加 | 型番を見てご案内 | ― | ― |
合計の欄は、当店の料金表の「壁掛け8,000円〜(税込8,800円〜)」と「完全分解9,000円(税込9,900円)」を足して出しています。夏場の繁忙期には金額が変わる場合があるので、その時期は見積もりで最新の料金をご確認ください。見積もりでお伝えした額から、作業の日に上乗せすることはありません。何台かまとめるときの割引の扱いも、見積もりでお知らせします。家庭用の台数割引はホームの料金表をご覧ください。
完全分解洗浄を選びたいエアコンの様子
当店では、次のような様子があれば、送風ファンとドレンパンまで外す分解洗浄をおすすめしています。
ルーバーの奥に黒いポツポツが見える
すき間からのぞいて黒い点が並んで見えたら、前回から何年たったかにかかわらず、当店ではクリーニングの合図と受け止めています。奥の羽根車まで外して洗いたいときは、完全分解を付けてください。
冷房をつけた直後にカビ臭い
においのもとがカビなら、分解と高圧洗浄でやわらぐことが期待できます。一方で、ペットや芳香剤、揚げ物の油、たばこのヤニ、人の汗といったにおいが、プラスチックや綿の素材にしみ込んでいると、洗ったあとも残る場合があります。におい残りを理由とした再作業は、お受けしていません。
本体から水が垂れる
水漏れは、汚れより先に排水の通り道を疑ってください。日立は、ドレンホースが折れている、ゴミが詰まっている、先端が水に浸かっているといった場合に、水が室内機にあふれることがあると案内しています。吹き出し口以外から漏れるときは本体の部品や排水経路の不具合が考えられるとして、販売店か修理の窓口への相談を勧めています。故障しているエアコンは、当店では洗えないことがあります。
市販スプレーを試してから、においが増した
当店では、市販スプレーの成分が中に入り込み、かえってカビが増えるもとになると考えています。何を使ったかを、予約のときに伝えてください。スプレーを使った洗浄の危険については、トップページでも触れています。
分解洗浄をお受けできない、または補償できない場合
外す部品が増える分、本体の状態は先に確かめさせてください。
外せない・動かない・音がおかしい
外せない部品がある機器や、運転して動きを見られない機器、異音や故障がもう出ている機器は、洗浄をお受けできない場合があります。
製造から10年を超えている
作業中の事故には損害保険で備えていますが、製造から10年以上たった機器は保険の補償が出ないことがあります。見積もりのときに、製造年か購入した年をおおよそ教えてください。
塗装や表面の傷み
古くなった本体では、洗剤や道具が専用のものでも、塗装がめくれてしまうことがあります。変色や染みのような汚れも、洗って元に戻せるとは限りません。
対象外の機種
保証の対象にならない機種の例や、補償と再施工の期限は、トップページの注意事項にまとめています。
分解洗浄を自分でしないほうがいい理由
完全分解では、ふだんは本体に付けたままの部品まで外します。内部に手を入れる作業について、メーカー各社は家庭でしないよう案内しています。
パナソニックの案内では、家庭で中を洗うと、部品の破損で水が漏れる、電気部品が壊れる、といったことが起こりえます。最悪の場合は煙や火が出るおそれもある、としています。日立も同じく、市販の洗浄スプレーは樹脂部品や電気の絶縁を傷めるとして使わないよう求め、内部の洗浄は知識のある業者か買った店に相談するよう書いています。ダイキンは、熱交換器という金属の部分には触れないよう注意しています。けがのもとになり、機器が変形することもあるためです。
ご家庭では、取扱説明書に載っている範囲の手入れにとどめてください。
